知っておきたい! 「金封と袱紗(ふくさ)の基礎知識」用途別の選び方を詳しく解説

「金封と袱紗」と聞いても「詳しくは知らない」という人も多いのではないでしょうか。実は、金封と袱紗には用途ごとに選ぶ基準があります。いざというときに困ることがないように、基礎知識と選び方は知っておきたいものです。
今回は、金封と袱紗の基礎知識と用途別の選び方、そしておすすめの商品まで詳しく解説します。
■そもそも「金封」と「袱紗(ふくさ)」とは?

金封とは、冠婚葬祭でお金を渡すときに使う「お金を入れる袋」です。とくにお祝い事で使われる金封を祝儀袋とよびます。中に入れる金額が大きくなればなるほど金封は豪華になり、用途に応じて水引や熨斗(のし)が変わります。また、祝儀袋と不祝儀袋とではお金の入れ方も違うため注意が必要です。
そして、金封を包む布が袱紗です。絹やちりめんで作られた小さめの風呂敷です。袱紗も用途によって使う色が異なり、包み方も決まっています。
袱紗は、大切なものを包むときにも使われます。 金封も袱紗も社会人ならば知っておきたい基本的なマナーです。
いざというときに困らないように用途に応じた金封と袱紗は用意しておいた方が良いでしょう。
■用途別の金封と袱紗の選び方とおすすめ商品

ここからは、用途別の金封と袱紗それぞれの選び方を解説します。
そして「これなら恥ずかしくない」といえる「おすすめの商品」も紹介します。
<結納で使うときの選び方>
結納では、結納金や目録を入れるために金封を使います。祝儀袋の中でも一段と豪華な祝儀袋を使います。
選ぶ基準は、多額のお金でも入る大きさと水引です。
結納や結婚は、一生に一度だけのお祝いです。水引は「一度結べばほどけにくい」といわれている「結び切り」「淡路結び」を選びます。結納の場合は、豪華な祝儀袋になるため、シンプルな「結び切り」ではなく、鶴亀や松竹梅などのおめでたいデザインがされた水引が人気です。
結納金封の「宝船」と「梅鶴」は、10万円から300万円までが入る大きめの金封です。
豪華な水引と華やかな和紙がこれからのふたりの出発を彩ります。伝統的な縁起物がモチーフになっているため、年代や地域を問わず利用できる金封です。
袱紗(風呂敷)は、大きな金封が包めるものを選びましょう。
色は紫か赤ピンク系か白系です。包み方は、広げた袱紗の中心より左側に金封を寄せ、まずは左を内側に折り込みます。
さらに上をたたんでから下を折り返し、最後に右を折り返します。すると左側には、はみ出している部分があるので、内側に折り畳んでおきます。この包み方は、右が一番手前にくることから「右前」といい、慶事の際の包み方となります。
※弔事の際は包み方が逆(右→下→上→左)になります。
1,430円(税込) | 1,100円(税込) |
<結婚で使うときの選び方>
結婚では、ゲストとして招待されたときに「結婚祝い」を入れるため金封を使います。
金封は結納と同様に「結び切り」の水引がついたものを選びます。最近は、デザイン性が高いものが多く、一見「これは結び切りなの? 」と判断に迷うものも多くあります。
そんなときには「祝結婚」や「寿」と書いてあるかを確認しましょう。
結婚で使う金封は、ピンクの可愛いものや豪華な水引がついたものが多く、スーツでスタイリッシュにきめたい男性はなかなか気に入った金封がみつからないかもしれません。
そんなときには「メンズスリム金封」がおすすめです。シンプルなデザインの中にゴールドが輝いています。スーツのポケットにおさまるサイズのため、受付でもたつくこともありません。
結婚で使う袱紗は、受付のときにスムーズに取り出せるポケット式のものがおすすめです。さらに色は、紫か赤ピンク系か白系を選びます。結婚で使う袱紗は出番が多いため、絹よりもポリエステルやレーヨンのほうが扱いやすいかもしれません。
「洋風ふくさ」は、老若男女で使えるデザイン性と受付でもサッと取り出せる使い勝手の良さが人気の商品です。
ネイビーは、慶弔両用ですので、ひとつ持っていれば安心できるでしょう。
583円(税込) | 2,420円(税込) |
<出産で使うときの選び方>
出産では、赤ちゃんが生まれたお祝いの「出産祝い」で金封を使います。
出産は、何度あってもおめでたいことです。水引は、結納や結婚とは違う「蝶結び」を選びましょう。
蝶結びは、何度でも結べることから「何度あってもうれしいお祝い」に使います。
出産以外にも入園・入学祝いや新築祝い、昇進祝い、お中元・お歳暮などでも使います。
「出産祝いご祝儀袋オーガニックコットンガーゼスタイ金封」は、金封がスタイ(よだれかけ)として使うことができます。スタイは日本製かつ無漂白のオーガニックコットンなので肌触りはとてもやわらかです。
「お金だけではなく何かを贈りたい」と思っても、なかなか手ごろなものは見つからないものです。
スタイならば「気の利いた贈りもの」になるのではないでしょうか。
出産祝いの袱紗は、紫か赤ピンク系か白系を選びます。
「出産祝いは親しい人に渡すから袱紗なんて必要ない」と思う人がいるかもしれません。袱紗の役割には、金封と水引を汚れや衝撃から守ることも含まれています。「大切に持ってきました」という気持ちを伝えるためにも袱紗は用意した方がいいでしょう。
1,760円(税込) | 2,200円(税込) | 1,045円(税込) |
●おわりに
袱紗からサッと金封を取り出す姿は、とてもスマートです。
金封は、安価な商品もたくさん販売されています。しかし価格帯が広いものほど、贈る人の気持ちがあらわれるものです。
贈る相手の笑顔を思い浮かべながら、とっておきの金封を選んでみてはいかがでしょうか。

